<ソングライン・ピクチャーズ製作作品>
第1回作品
『TRAIL(トレイル)』(現在順次上映中!)
(2012年/日本映画/100分/HD/カラー/16:9/ステレオ)
(2012年/日本映画/100分/HD/カラー/16:9/ステレオ)
「TRAIL」=「跡をたどる」というタイトル通り、波田野州平監督による初の長編映画は、役者やそれを取り巻く風景とセッションするように撮影を続けながら、映画が徐々に形作られていく時間そのものを捉えた軌跡のような作品になりました。そのため、芸術家役を、実際に画家として活動する山口洋佑、音楽家の三富栄治、詩人の藤本徹がつとめ、撮影期間中にガレージで行われた創作の様子もドキュメントされました。
言葉より映像を優先するスタイルは、美しいだけでなく時に恐ろしい姿を見せる自然の多様性や、私たちがいなくなった後に流れる時間までをも描き出しています。具象画と抽象画の間を、メロディーとノイズの間を、散文と詩の間を行き来する映像叙事詩がここに誕生しました。
<あらすじ>
たき火を囲み、とりとめのない話をする芸術家たち。画家の山口、音楽家の三富、詩人の藤本は、創作旅行の途中で山間の村に立ち寄る。そこで出会った赤い少女トキの案内で、空き家を借りて創作活動を始める。彼らは森を散策し、雲を眺め、時に動物とふれあうのどかな日々を送る。ある日、三富とトキが森に入ったまま姿を消す。雨の森、濁流の川、ふたりを探す山口と藤本の前に、変わり果てたトキの姿があった。
それから数年の後、民話を調べる為にアルゼンチンからやってきた作家は、滞在先のホテルで悪夢を見る。そして、展覧会で山口が描いた絵に遭遇したその瞬間、現在までの1分1秒という時間が堰を切り、渦巻き、作家の中に流れ込む。
それから数年の後、民話を調べる為にアルゼンチンからやってきた作家は、滞在先のホテルで悪夢を見る。そして、展覧会で山口が描いた絵に遭遇したその瞬間、現在までの1分1秒という時間が堰を切り、渦巻き、作家の中に流れ込む。